SBI新生銀行

住宅ローンと教育ローン、併用は可能?注意点は?

子どもの教育費のために教育ローンの利用を考えている、または、すでに教育ローンを借り入れている人もいるかもしれません。それでは、教育ローンを利用している場合、住宅ローンの借り入れは可能なのでしょうか。反対に、住宅ローンを利用している人は教育ローンの借り入れができるのかも知りたいところです。

そこで、今回は住宅ローンと教育ローンの併用する場合の注意点について見ていきます。

住宅ローンと教育ローン、その趣旨を確認

はじめに住宅ローン、教育ローンとはどのようなものかを確認しておきましょう。

  • 住宅ローン:
    住宅購入資金のためのローンです。民間金融機関や、住宅金融支援機構等が取り扱っています。借入期間は、最長で35年程度です。申し込む際は、契約年齢だけでなく金融機関によっては「年収300万円以上」など収入の条件が定められています。
  • 教育ローン:
    保護者が子どもの教育資金として借り入れるローンです。借入限度額は、数百万円程となっており、民間金融機関や日本政策金融公庫が取り扱っています。奨学金(貸与型)の返済義務があるのは学生自身ですが、教育ローンの契約者と返済者は保護者です。

住宅ローンと教育ローンの借入金額に限度はある?

クレジットカードでの借り入れの場合、「年収の3分の1までしか借り入れることができない」という決まりがあります。この決まりは「総量規制」と呼ばれていますが、住宅ローンや教育ローンなどの借り入れは、総量規制の対象とはなりません。そのため、年収の数倍もの借り入れも可能です。

ただし、住宅ローンおよび教育ローンともに、申込時は年収を申告しないといけません。そのため、審査結果によっては希望する金額を借りられない可能性もあります。

住宅ローンと教育ローンは同時利用できる?

住宅ローンを利用している人は、教育ローンの借り入れができるのでしょうか。これは、審査によって変わるため、絶対に借りられるとも借りられないともいえません。教育ローンの審査では、勤務状況や年収、住宅ローンなど、その他の借入状況・返済状況についても確認されます。

そのため、審査結果によっては借りられない可能性もあることを覚えておきましょう。

教育ローン利用中に住宅ローンを申し込む際の注意点

逆に、教育ローン利用中に住宅ローンを借り入れすることはできるのでしょうか。こちらも、教育ローンと同様です。審査の際は、勤務状況や年収、その他の借入状況・返済状況などから総合的に判断されます。それらとあわせて、住宅ローンの場合、年収に占める年間返済額の割合、いわゆる「返済比率(返済負担率)」も考慮される傾向です。

一般的に、返済比率は約30~35%が上限といわれています。ここでいう年間返済額の中には、申し込む住宅ローンだけでなく、カーローンや教育ローンなど他のローンの返済額も含まれるため注意が必要です。

もし現在、教育ローンを利用している場合、住宅ローンでは希望する金額を満額借りられない場合もありますので気を付けてください。住宅ローンを申し込みする際は、できれば教育ローンを早めに返済することも検討しておきましょう。

  • 本稿の内容は2020年4月2日時点の情報に基づきます。
執筆者
田尻様

田尻宏子

たじり ひろこ

  • 2級FP技能士
  • 証券外務員第一種

株式、債券、金利、為替、REIT等、マーケットの変動がその価格等に影響を及ぼす金融商品を購入する際は、必ず個別金融商品の商品説明書等をご覧・ご確認いただき、マーケットの動向以外に、各金融商品にかかる元本割れなどの固有のリスクや各種手数料についても十分ご確認いただいた上でご判断ください。

本稿は、執筆者が制作したもので、SBI新生銀行が特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。

  • 本資料は情報提供を目的としたものであり、SBI新生銀行の投資方針や相場観等を示唆するものではありません。
  • 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性をSBI新生銀行が保証するものではありません。

当行では具体的な税額の計算、および、税務申告書類作成にかかる相談業務はおこなっておりません。個別の取り扱いについては、税理士等の専門家、または所轄の税務署にご確認ください。

新着記事

NEW
2024年10月
シミュレーション 返済 ライフプラン・豆知識

住宅ローンの繰上返済はお得?メリットとデメリットを解説

NEW
2024年10月
返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン変動金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

閲覧が多い記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン変動金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

審査・申し込み 住宅ローン控除・税金

住宅ローン初年度にやることは?確定申告やすまい給付金について解説

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住宅ローン控除の期間が延長!我が家は対象になる?

住宅ローン控除・税金 ライフプラン・豆知識

住民税課税決定通知書とは?入手方法や必要性についても解説

おすすめ記事

返済 ライフプラン・豆知識

2024年以降の住宅ローン変動金利はどうなる?低金利時代が終焉する場合の対策も解説

シミュレーション 借り換え ライフプラン・豆知識

住宅ローンは借り換えのタイミングが大事!?借り換え時の注意点も詳しく解説!

金利 ライフプラン・豆知識

金利上昇による住宅ローンへの影響は?選ぶなら変動金利?固定金利?

返済 ライフプラン・豆知識

住宅ローンの返済比率はどのくらいがおすすめ?本当に無理なく返せるか年収を確認しよう

今すぐお申し込み

マイページへ登録済みの方は
こちら

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

〔受付時間〕
平日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:00
(日曜日・祝日・年末年始の休業日を除く)

ビデオ通話などでの相談をご希望なら

住宅ローン相談

住宅ローン

パワースマート住宅ローンについて

  • 借入期間は5年以上35年以内(1年単位)、借入金額は500万円以上3億円以下(10万円単位)です。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利をご選択された方は、当初借入金利適用期間終了後、変動金利(半年型)が自動適用となります。
  • 変動金利(半年型)、当初固定金利を利用されている方は、金利変更時に当初固定金利をご選択いただくことも可能です。ご選択にあたっては、手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • 各金利タイプは、金利情勢等により、やむを得ずお取り扱いを中止する場合もございます。
  • SBI新生銀行ウェブサイトにて、借入金額や借入期間に応じた毎月の返済額を試算できます。
  • 事務手数料は、借入金額に対して2.2%(消費税込み)を乗じた金額となります。それ以外に抵当権設定登録免許税、印紙税*、司法書士報酬、火災保険料等がかかります。*電子契約サービスをご利用の場合、印紙税は不要ですが、別途電子契約利用手数料5,500円(消費税込み)がかかります。
  • ご融資の対象物件となる土地、建物に、当行を第一順位の抵当権者とする抵当権の設定登記をしていただきます。
  • 当行の住宅ローンを既にご利用中のお客さまにつきましては、当行で借り換えをすることはできません。
  • 住宅ローンのご融資には当行所定の審査がございます。審査結果によっては、当初借入金利に年0.10%~年0.15%上乗せになる場合がございます。ご希望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

[2024年11月1日現在]