賃貸から住宅購入を考えたら!住宅取得のメリット・デメリットとは?
今、賃貸住宅に住んでいる人の中には「いつかは自分の家を購入したい」と考えている人もいるでしょう。毎月家賃を支払い続けるなら、住宅ローンを組んで持ち家を取得したほうがよいと感じる場面もあるかもしれません。
一方で、住宅を購入すると、住宅ローンの返済だけでなく、税金や維持管理費などもかかります。賃貸と持ち家のどちらがよいかは、家計の状況や家族構成、将来の働き方や住み替えの可能性によって変わります。
今回は、賃貸から住宅購入を考えるタイミングや、購入後にかかるお金、住宅取得のメリット・デメリットを解説します。
賃貸から購入を考えるタイミング
住宅購入を考える主なタイミングは、結婚や出産、子どもの進学など、家族構成や生活環境が変わる時期です。
国土交通省の「令和6年度住宅市場動向調査」によると、子育て世帯の割合は、分譲戸建住宅取得世帯で65.2%、注文住宅取得世帯で51.0%となっています。この結果からも、住宅購入は、子育て環境や将来の生活設計を考える時期と重なりやすいといえるでしょう。
また、住宅ローンの返済期間を考えると、購入時の年齢も重要です。近年は、最長50年まで借り入れできる住宅ローンを取り扱う金融機関もあります。ただし、住宅ローンには完済時年齢の条件があり、例えば完済時年齢が満80歳未満の場合、50年返済を選びやすいのは20代が中心になります。30代で住宅ローンを組む場合は、借入期間を長くできるかだけでなく、定年退職後も返済が続く可能性を確認しておきましょう。
賃貸から購入にすると、かかるお金はどう変わる?
住宅を購入すると、賃貸のときにはかからなかった費用が発生します。毎月の家賃と住宅ローン返済額だけを比べるのではなく、購入後に必要となる費用も含めて考えましょう。
- 固定資産税・都市計画税
不動産を所有している人に課される税金です。固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者に課税されます。都市計画税は原則として市街化区域内の土地や建物が対象です。 - 管理費・修繕積立金・設備交換費
マンションを購入した場合、管理費や修繕積立金を毎月支払います。修繕積立金は、建物の大規模修繕などに備えるための費用で、築年数の経過により増額されることもあります。また、室内の設備交換や修理にかかる費用は、原則として所有者が負担します。戸建てを購入した場合も、外壁や屋根、給湯器などの修繕費を自分で準備しておく必要があります。 - 火災保険料・地震保険料
住宅ローンを利用する場合、火災保険への加入が必要になることが一般的です。地震保険を付けるかどうか、補償内容をどこまで広げるかによって保険料は変わります。 - 住宅ローンの返済
住宅を購入する際は、多くの人が住宅ローンを利用します。毎月の返済額だけでなく、ボーナス払いの有無や金利上昇時の負担、将来の支出も考慮して借入額を決めましょう。特に変動金利を選択する場合は、金利上昇によって返済負担が増える可能性があります。
賃貸から購入にすることのメリット
住宅を購入するメリットには、次のようなものがあります。
- 住宅ローン控除を利用できる場合がある
一定の要件を満たす住宅を取得し、住宅ローンを利用した場合、住宅ローン控除を受けられることがあります。控除額や控除期間は、住宅の種類や入居時期などによって異なります。 - 住宅ローン完済後の住居費を抑えやすい
住宅ローンを完済すれば、毎月の返済負担はなくなります。購入後も税金や維持費はかかりますが、老後の住居費を抑えやすくなります。 - 自分の資産になる
購入した住宅は、自分の資産になります。将来的に住み続けるだけでなく、売却して住み替え資金に充てることも選択肢です。 - 団体信用生命保険で万が一に備えられる
住宅ローンを利用する場合、多くの金融機関で団体信用生命保険への加入が条件となっています。契約者に万が一のことがあった場合、保険金により住宅ローン残高が返済されます。
購入のデメリットもチェックしておこう!
メリットが多い住宅購入ですが、デメリットについても確認しておきましょう。
- 転勤や家族構成の変化などがあった場合、身動きがとりにくい
持ち家は、賃貸に比べて気軽に住み替えができません。転勤や子どもの独立などで住まいを見直す場合は、売却するのか、賃貸に出すのか、家族が住み続けるのかを考える必要があります。 - 修繕や維持管理の費用がかかる
持ち家では、建物や設備の修繕費を所有者が負担します。マンションの場合は、管理費や修繕積立金の増額にも注意が必要です。
賃貸から住宅購入を考える際は、暮らし方の変化や取得後の費用も含めて検討しましょう。
記事のおさらい
賃貸から住宅購入を考えるタイミングはいつですか?
結婚や出産、子どもの進学など、家族構成や生活環境が変化するタイミングは、住宅購入を検討するきっかけの一つです。また、住宅ローンの返済期間や完済時年齢も考慮しながら、自身のライフプランに合わせて検討することが大切です。
住宅を購入すると住宅ローン以外にどのような費用がかかりますか?
住宅を購入すると、住宅ローン返済のほかに、固定資産税や都市計画税、保険料、修繕費などの維持費がかかります。マンションの場合は管理費や修繕積立金も必要です。
住宅ローンを完済するとどのようなメリットがありますか?
住宅ローンを完済すると、毎月の返済負担がなくなるため、老後の住居費を抑えやすくなります。ただし、固定資産税や修繕費などは継続してかかるため、それらも踏まえて資金計画を立てることが大切です。
- 本稿の内容は2026年7月7日時点の情報に基づきます。
せきぐち よしのり
- 2級フィナンシャル・プランニング技能士
- AFP(日本FP協会認定)
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[2025年11月17日現在]












