住宅ローンに奨学金が関係ある?ローン審査への影響について解説
大学などへ進学する際に、奨学金を利用するケースは珍しくありません。独立行政法人日本学生支援機構の「令和6年度 学生生活調査結果」によると、日本学生支援機構以外の奨学金も含めた大学学部昼間部の奨学金受給者の割合は51.1%となっています。
奨学金は、進学時の学費負担を軽減できる制度のひとつです。ただし、奨学金の種類によっては、卒業後など貸与終了後に返済が始まり、社会人になってからも長期間にわたって返済が続くことがあります。
奨学金の返済がある状態で住宅の取得を考えたとき、「住宅ローンを申し込む際に影響はあるのだろうか」と気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、住宅ローンと奨学金の関係について見ていきましょう。
奨学金には返済が必要なものと不要なものがある
奨学金には、大きく分けて「給付型」と「貸与型」があります。給付型は原則として返済不要の奨学金である一方、貸与型は卒業後に返済していく奨学金です。貸与型には、無利子のものと有利子のものがあります。
住宅ローンとの関係で特に確認しておきたいのは、返済が必要な貸与型の奨学金です。奨学金という名称であっても、返済が必要なものであれば、住宅ローンを申し込む際に確認が必要になる場合があります。
奨学金返済中は住宅ローン審査で確認される?
住宅ローンの申込時には、他の借入状況を申告する欄があります。ここでは、マイカーローンや教育ローン、カードローン、クレジットカードの分割払いやリボ払いなど、現在返済中の借入について記載するのが一般的です。貸与型の奨学金を返済している場合は、現在の借入状況として申告する必要があると考えておきましょう。毎月の返済額や残高を正しく伝えないと、審査の過程で確認が必要になったり、手続きに時間がかかったりする可能性もあります。
奨学金を返済しているからといって、住宅ローンが利用できないわけではありません。ただし、奨学金の返済額は、住宅ローンの返済負担を考えるうえで確認される要素のひとつです。毎月の奨学金返済に住宅ローンの返済が加わっても、家計に無理がないかを確認しておくことが大切です。
奨学金を延滞していた場合、住宅ローン審査に影響する?
奨学金を返済中の場合、毎月の返済額だけでなく、返済に遅れがなかったかも確認しておきたい点です。カードローンやクレジットカードの支払いと同じように、奨学金の返済に遅れがあった場合も、住宅ローン審査に影響する可能性があります。
日本学生支援機構の貸与型奨学金では、返還を3ヵ月以上延滞した場合、個人信用情報機関への登録対象となります。個人信用情報機関に延滞情報が登録されると、住宅ローンやクレジットカード、スマートフォンの分割払いなどに影響する場合があります。延滞の記録は、延滞状態を解消した後も一定期間残ります。過去の延滞情報が住宅ローンの申し込み時に確認されることもあるため、奨学金の返済は遅れないように注意しましょう。返済が難しい状況になった場合は、そのままにせず、減額返還制度や返還期限猶予などを利用できないか確認することも大切です。延滞情報が登録される前に、早めに対応しておきましょう。
- 本稿の内容は2026年6月9日時点の情報に基づきます。
せきぐち よしのり
- 2級フィナンシャル・プランニング技能士
- AFP(日本FP協会認定)
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[2025年11月17日現在]












